2chまとめサイトに間違われそうなタイトルにしてみたったwwww
というわけで、早速ご披露しましょう。
宅配クリーニングのBasket(バスケット) | 全国24時間ネットでクリーニング
https://www.everybasket.com/
宮﨑あおいさんのCMでもおなじみ、アパレルブランド「earth music&ecology」の運営会社・株式会社ストライプインターナショナルのグループ企業だそうです。
宅配クリーニングをネット経由で申込むという、いかにもこの時代らしいサービスであります。一見するとさほど変わった点はありません。
でもSEOへのアグレッシブさは特筆すべきものがあります。
たとえばこのページ。
ワイシャツの宅配クリーニング料金・価格 | Basket(バスケット)
https://www.everybasket.com/charges/articles/1/%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%84
ワイシャツは、おもに男性がスーツの下に着用するもので、ホワイトシャツが訛ったものが名前の由来だといわれています。
バスケットでは、同じワイシャツでも濃色のものは「ワイシャツ(濃色)」、ネクタイを締めないで着るシャツや洗い/仕上げ工程がワイシャツとは異なるシャツ、仕立てのデザイン性が強いシャツなどは「シャツ(ネルシャツ/オープンなど)」、シルクやレーヨンなど素材の性質上洗濯表示に”水洗い不可”とあるシャツは「シャツ(ドライ)」と、それぞれ取扱いを分けることで、お預かりしたシャツに最も適したクリーニングを施しています。
普通に料金と注意書きくらい記載すればよいところに、ワイシャツの定義を書いています。
こちらも同様です。
浴衣の宅配クリーニング料金・価格 | Basket(バスケット)
https://www.everybasket.com/charges/articles/133/%E6%B5%B4%E8%A1%A3
浴衣は日本の和服の一種ですが、お祭りや花火大会などが多く行われる夏のあいだに、素肌の上に直接着用するものをいいます。近年では若者のあいだでも人気のファッションアイテムとなり、色や柄などは伝統的なのものから古風なもの、さらには人気のキャラクターをモチーフにしたものなど、バリエーションも豊富になっています。
バスケットでは男性用、女性用を問わず、ほとんどの浴衣を対象とさせていただいておりますので、お気軽にお預けください。なお、「浴衣帯」は別料金となりますので、予めご了承ください。
浴衣の定義はさらに踏み込んでいます。ファッション用語辞典かよ!とツッコミたくなります。
でもここまでやると「クリーニング ワイシャツ」「浴衣 クリーニング」といったキーワードで上位表示されやすくなります。
これは先日投稿したようにロングテールSEOを狙っているのでしょう。
でも正直このくらいであればわざわざ取り上げません。さらにアグレッシブなSEOをしかけています。
実はこのウェブサイトにはサブドメインがありました。
全国のクリーニング店を検索 | 宅配クリーニングのBasket(バスケット)
http://laundries.everybasket.com/
なんと全国のクリーニング店を検索できるポータルサイトを持っていたのです。
競合相手であるリアルのクリーニング店の情報を掲載することで、見込み客を集客しているのです。おそらくほとんどの人はそのまま店舗情報を確認して離脱するでしょう。
でも中には、このウェブサイトってなんだろう?とリンクをたどり続けていたら宅配クリーニングのウェブサイトに誘導される人もいるのです。
リアルの店舗を利する可能性もありながら、このようなコンテンツを制作してまで、ライバルの見込み客をアグレッシブに集客しようとするSEOに単純に感動しました。もちろん皮肉ではありません。
試しに茨木広告宣伝舎の地元、茨木市のクリーニング店を検索してみましょう。
大阪府茨木市のクリーニング店情報 | 宅配クリーニングのBasket(バスケット)
http://laundries.everybasket.com/prefectures/%E5%A4%A7%E9%98%AA%E5%BA%9C/cities/%E8%8C%A8%E6%9C%A8%E5%B8%82
ページネーションも3ページとか、網羅性もすさまじいことに。いえ、すさまじいどころか鬼気迫るものがあります。タウンページあたりからウェブ・スクレイピングしたのでしょうか。
最初に掲載されているお店(2016/8/31現在)をクリックします。
株式会社フタバクリーニング鮎川店の店舗情報 | 宅配クリーニングのBasket(バスケット)
http://laundries.everybasket.com/laundries/25599/%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E3%83%95%E3%82%BF%E3%83%90%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%E9%AE%8E%E5%B7%9D%E5%BA%97
店舗情報の下には、ポータルサイトにありがちなコラムが掲載されていて、気が付くと宅配クリーニングに誘導されていたということになりそうです。
SEOの面でも有利です。おそらく「クリーニング ワイシャツ 茨木」というようなキーワードにもいい結果が出やすいでしょう。
いろんな意味で徹底していて勉強になるウェブサービスです。
※ちなみにクリーニング店検索の情報はかなり古いようです。すでに廃業した店舗が掲載されていたり、JR茨木駅前の「阪急オアシス」が「ニッショーストア茨木駅前店」(懐かしい!)と記載されています。
でもその一方でここ2年ほどで開店した店も掲載されているようで、それなりにメンテされているようなのです。このパワーにちょっと空恐ろしくなります。