ヤマダ電機がFUNAI(船井電機)と組んで低価格の4Kテレビの独占販売を始めました。
個人的にはFUNAIというとドン・キホーテやジャパンなどのディスカウントストア、あるいはコーナンなどのホームセンターで販売されている低価格のテレビメーカーというイメージがあります。
でもじつはFUNAIは東芝や三菱電機の液晶テレビのOEM(original equipment manufacturer)生産も請け負ってきたそうです。
そして自社ブランドでは機能を絞り込んだ低価格品を販売することでいわゆる「ブランド物」と棲み分けてきたのでしょう。
今回は大規模な店舗網を持つヤマダ電機がなかばPBとして独占的に(つまり力を入れて)扱う見返りに、FUNAIはかなり低価格で卸しているのでしょう。FUNAIにすれば工場の稼働率も上がりFUNAIブランドの知名度や価値向上にもつながるメリットもあるのかもしれません。
ヤマダ電機にもFUNAIにもいろんな思惑はあるのでしょうが、いろいろ示唆に富んだ施策だと思います。メーカーがひとつの商品を異なるブランドや商品名で、異なる販路で販売することの可能性を私たちに教えてくれている気がします。
というのも広告宣伝や販売促進ではその切り口やターゲット顧客を絞り込んだほうが売りやすい、あるいは売れるということがあります。
切り口を変えれば、老若男女(など各々別の属性をもつ)さまざまな層の顧客から需要がありそうな商品はたくさんあることでしょう。
たとえば高槻市で採水しているミネラルウォーターがあったとして、若い夫婦向けには「大事な赤ちゃんのミルクは清らかな水で作りましょう」と提案できるでしょうし、男性には「おいしいウイスキーはおいしい水で割って飲んでください」、女性には「健康なスムージーには安全安心な水を使いましょう」とか、さまざまな切り口でさまざまなターゲットにアプローチできるはずです。
たとえばこれが「北摂のおいしい水」みたいな商品名の水だとしたら、それをたとえば「赤ちゃんのあんしんミルク水」とか「琥珀のチェイサー」とか「スムージーリキッド」とか名前だけ変えて展開すると販路が広がる可能性があります。
※ダサいネーミングですが説明用の仮拵えです。本気ならもう少しマシなものが出せると思います。
いままでスーパーの特売アイテムだった「北摂のおいしい水」が「赤ちゃんのあんしんミルク水」になったとたん、「アカチャンホンポ」などベビー用品専門店や百貨店のベビー子どもコーナーに置かれるかもしれません。
「琥珀のチェイサー」なら飲食店から引き合いがあるかもしれませんし、街の酒屋さんや「やまや」などのお酒専門店からも注文が来るかもしれません。
そして「スムージーリキッド」ならエステサロンとかオーガニックフード専門店、意識高そうなカフェみたいなところから問合せが来るかもしれません。
ラベルとネーミングを変えるだけで同じものを異なる層に売ることができるのです。ユニセックスなアパレル製品ならサイズとカラーを変えるだけでもよいものがあるかもしれません。
茨木広告宣伝舎ではこうした販売促進や広告宣伝を行う場合、それぞれ異なるテイスト、ウェブサイト制作(ホームページ制作)、あるいはインターネット通販サイト(ネットショップ)制作を格安にて承ります。
もちろんキーワードも異なってくるでしょうから独自のウェブライティングメソッドで適切なSEOも承ります。異なる切り口で複数のブランド等を展開するブランディング戦略立案もお手伝いします。
今日の茨木市の天気
朝から晴れて気温が上がりました。夕方市内の一部では雨が降ったかもしれません。高槻市や枚方方面で黒い雲が広がり雷がなっていました。