ここ数年何かが売れなくなると「若者の○○離れ」というキーワードで語られることが多いように思います。若者が買わなくなったから、○○は売れなくなったんだ!という若者犯人論です。

たぶん○○離れにはいくつかのパターンがあって、もっと便利なものが出現して若者にとって時代遅れになったとか、そもそもターゲットとする若者の数が減っているとか、若者の給料がむかしより減ったあるいは増える見込みがないので購入できないとか、趣味趣向が細分化されてきているとか、いろんな事情があります。

広告宣伝という視点から○○離れを考察してみると、マス広告の弱体化ということが大きいように思います。単純に出稿金額だけみても、ネット向け広告は2014年ごろには新聞広告・雑誌広告・ラジオ広告の合計を凌駕して、テレビの広告金額に徐々に迫りつつあります。

マス広告で社会全体に広く訴求することができなくなってきたために、新たなヒット商品が生まれにくく、現在の定番品も需要を維持できなくなっているのです。

また商品の作り手や広告会社もシェアアップあるいは維持のためにニッチを狙いにいくのでますます細分化されていくという循環もありそうです。音楽産業がターゲットを細分化して、ヒット作がほとんど出なくなった経緯にも共通するものがあります。

マス広告の多くはプッシュ型ですが、ネット広告にはプル型のものが多いように思います。だからネット広告は潜在需要や購買意欲を喚起するのには適していないように思います。

さらに若者が触れるマス広告もおそらくテレビ以外はほとんどなくて、それも録画をスマホなどで持ち出せるようになったことでタイムシフト視聴の比率が上がっています。

そうなるとおそらくCMはスキップされています。となるともはやテレビ広告も含めてマス広告は年配層のものになりつつあるのです。

この春改編でテレビ朝日系列は昼間の「徹子の部屋」に続ける形で年配層向けのドラマ枠を新設しました。これが大きな反響を呼んでいます。

たしかに平日の昼間に在宅しているのは正直なところ年配の人ばかりでしょうから正解だと思います。ただここまで露骨に年配向けシフトの編成は珍しいでしょう。

現在放送中の「やすらぎの郷」は脚本が倉本聡でキャスト陣も豪華なので相当制作費も高いことでしょう。でもそれをペイできるであろうのスポンサーがついています。

具体的には老眼鏡や健食、テレビショッピングで年配むけに販売している家電通販(ジャパネットですね)などです。もはやテレビ広告は(独身層が多く消費性向が高い、とされてきた)M1・F1よりもM3・F3を狙う媒体に変わってしまったのです。

その裏返しがM1・F1に強いとされるフジテレビ系の苦戦かもしれません。いまだにそのターゲットを頑なに守っていることが視聴率低迷の原因なのです。韓国びいきで嫌われたというのもあるかもしれませんが、ターゲットとしている若者がテレビ離れしてしまったのです。

ただしテレビ業界もそれを指をくわえて見ているだけではなさそうです。テレビ朝日はゴールデンタイムに生放送枠を増やしています。制作費の削減という狙いもありそうですが、生放送のライブ感を打ち出すことでリアルタイム視聴を増やす狙いがあるのだそうです。

若者も在宅率の高い時間にリアルタイムで見てもらうことで、すこしでも若者にテレビ広告に触れてもらうことができるかもしれません。しかも番組に内包した生CMとかにすれば、録画であってもスキップしにくくなることでしょう。

ただ以前と同じものが出稿されるわけではないでしょう。たとえば若者が離れつつある、車はもはや若者向けに広告するものではなくなっている気がします。

車といえばファミリー層向けの広告が多く、もはやM1やF1ではなくM2・F2向けに広告するものになりつつあります。むしろM1やF1向けの出稿はスマホゲームや動画配信などネット関連のサービスのほうが目に付きます。

もちろん若者のテレビ広告への接触が増えれば若者の○○離れがひとつでも減るかもしません。

しかしこれだけモノや情報があふれている時代にむかしと同じようなモノが変わらず売れ続けているほうが不健全なのかもしれません。

【今日の茨木の天気】
晴れで気温上昇。25℃前後でジャケットでは汗ばむ気温。

若者の○○離れ、その共通の原因は?
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