昨日に続いてあざとい(褒め言葉)日清食品について触れてみたいと思います。

「黒歴史トリオ」も過去の季節限定品の焼き直しですが、もともと日清食品は季節限定品の投入に熱心なように思います。近所のスーパーでも意外な味の季節限定品が入れ替わり立ち替わりエンド棚などに陳列されています。

日清食品といえば即席めん業界ではトップ企業であり、チキンラーメンやカップヌードル、焼きそばU.F.O.、どん兵衛など多くのトップブランドを擁しています。

そんな会社がわざわざ攻める必要はないような気がしますが、なぜ手間やコストのかかる季節限定品を展開し続けるのでしょうか。そのマーケティング、とくに販売促進や集客の意義を考えてみたいと思います。

ブランド価値の維持・向上

まず考えられる意義はブランド価値の維持と向上です。もともと日清は即席めんというこれまでなかったものを発明し、市場を創出してきました。その拡大のために製法の特許をとらなかったほどです。

またカップめんもまったくなかった商品で、当初はまったく売れなかったそうです。浅間山荘事件のときに厳寒に耐える機動隊員がカップヌードルが支給されたことで一気に知名度が上がり、売れるようになったのは有名な話です。

そんな日清食品やそのブランド群のもつ先端的イメージを維持するために、時代を先取りしたテイスト(これはダブルミーニングです)の商品を投入することでそのブランドの先端性を維持・向上させる狙いがあると思われます。

だから時代を先取りしたエスニックで爆死しても、それはロスではなく広告宣伝費なのです。

新規顧客・リピーターの掘り起こし

季節限定品はバズりやすい傾向にあります。

こうしたものはネタ探しをしているブロガーさん、流行の先端にいたいインスタグラマー(instagramをやる人をこう呼ぶのかは知りません)、頭に浮かんだことも見たこともなんでもつぶやきにしないと気がすまないツイーター(twitterをやる人をこう呼ぶのかは知りません)、友達と「いいね!」の数で承認欲求が満たされるフェイスブッカー(facebookをやるひとをこう呼ぶかはしりません)の好物だからです。

バズると、制作費や取材費をケチるマスメディアにも取りあげらる機会も増えます。

とにかく露出が増えることで、(チキンラーメンとかカップヌードルとかやきそばU.F.O.を食べた経験がない人というのはあまりいなさそうですが)新規顧客を取り込めたり、しばらくカップめんや即席めんを食べていない層の食指が動いたりすることで集客が期待されます。

価格維持

ブランドの維持は価格戦略上も重要です。カップめんはスーパーでも特売アイテムですが、季節限定品であれば特売の対象にはなりにくくなります。

季節限定品を投入し続けることで、定番品も特売されにくくなる効果があります。

工場の稼働率向上

即席めんやカップめんは熱湯を使ってつくるため、夏場は需要が落ちがちです。逆に冬場は需要がピークに達します。即席めんやカップめんの賞味期限からみて夏場に冬場の分を作り置きしておくことも困難です。

そうした意味で売上の季節変動が大きく、工場の稼働率も季節変動が大きくなります。夏場は閑散期になります。そこで工場の稼働率を上げるために、季節限定品を投入するのです。

新たな収益機会の模索

季節限定品には新たな定番商品を見出し、育てていくという意味合いもあります。季節限定品でテストをし、定番として投入するのです。いきなり新商品を投入すると数量予測が難しく、発売から数日で販売休止ということも起こりえます。

これはどちらかというとレモンジーナやBOSSなどでやらかしてきたサントリーの得意技?です。ネットではそれも売名のためだろうなどと炎上していましたが、いろんな手間を考えると欠品やそれによる販売休止というのは、狙ってやるとは考えにくいです。

やはり数量予測を間違えたのでしょう。これもあらかじめ季節限定品などの形でテストマーケティングしていれば避けられたことです。

こうして振り返るとやはり日清食品は深謀遠慮にたけたあざとい会社です。ちなみに間違っても名誉毀損とかで訴えないでください。

今日の茨木の天気

一日中雲の多い天気ですが、蒸し暑くベタつきました。オフィスでも自宅でもエアコンを使いました。夜は小雨が降りました。

あざとい日清食品にみる季節限定品を投入するマーケティング的意義
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