DeNAの医療・健康関連キュレーションサイト「WELQ」のニュースは、従来のマスメディアでも大きく報道されています。先週はテレビ各局のワイドショーでも軒並み取り上げていました。
たまたまテレビ朝日系の「モーニングショー」を観ていたら、やはりこのニュースを放送していました。何となく眺めていたら驚きの調査を発表していました。
「医療や健康に関する情報をどこで調べるか」と言う質問を巣鴨で30人にしたところ、1位はほぼ半数の人が答えた「インターネット」でした。巣鴨ということは回答者は中高年が中心だと推測されます。
30人というサンプル数の少なさといい、「番組調べ」といい、正直なところ信憑性はさほど高くはないでしょうが、(たぶん)中高年の半数がインターネットを利用して情報を得ているというのは驚きました。
ウェブサイト(ホームページ)を開設したり運営しているウェブマスターは、レベルの差はあるかもしれませんが年配の人もインターネットユーザーだという前提で対応する必要があるということです。
よくよく考えてみると、一般の企業でも1990年代にはすべての従業員がPCを支給されるようになってきました。1990年代はじめにWindows3.1とWindows95が発表され、WindowsのようなGUIが一般的になったことでパソコンが一般家庭にもやってきました。インターネットも90年代前半に商用利用が始まりました。
それを考えるといま70代の人々がパソコンやインターネットを使いこなすことはなんら不思議でもないのです。
従来は「うちはインターネットなんて見るお客さんじゃないから…」といっていた会社やお店でもウェブサイトやインターネット通販サイトの開設を検討すべき時代なのです。
ただし加齢による視力の低下なども考慮したUIやコンテンツ構成などの開発も必要かもしれません。特にモバイルは画面が小さいだけに、全体的に大きめに表示させることも考慮したほうがよいでしょう。またインターネットでクレジットカード決済することに対する抵抗も根強いので配慮が必要です。
今後は高齢化が進みます。デジタルネイティブでも加齢の影響は避けられません。こうした取り組みは先行しておいても無駄にはならないはずです。