最近なぜかラップがマイブームで、今日はタイトルも無理やりライム(韻を踏むこと)になっています。けっして隠された意味があるわけではありません。
日本経済新聞社のニュースサイトのロゴが新しいものに変更されていました。
こちらが見慣れたロゴ。なんと昭和21年から70年以上使い続けてきたものだそうです。
どうやら明日から週末紙面をリニューアルして、週末のみ題字を横書きにするようです。それにともなってロゴも変わるようです。
http://www.nikkei.com/topic/20170217.html
日経のプレスリリースを見てもニュースサイトのロゴも週末だけなのか、ずっと変わるのかはわかりません。ただ「中外商業新報」が戦時統合で「日本産業経済」になり、戦後「日本経済新聞」として再出発して以来、初の題字変更なのです。
独自のコンテンツを持っていて、ネット時代でも最後まで残れる新聞社といわれる日本経済新聞。日経がここまで大胆な紙面リニューアルを行うのは、やはりインターネットに侵食されつつあるからなのでしょう。
新聞社がロゴ変更を行うのは、たいてい業績が悪いときです。産経新聞は「産業経済新聞」の題字を「サンケイ」というタブロイド紙のような題字に変えて、それでも業績が回復せず、現在の青地のものに至っています。
毎日新聞も長期低迷で、90年代初頭に青地に明朝の題字に変更しています。こちらも折り目での「ハラキリ」など大胆なレイアウト改革を行いましたが、やはり業績は低迷したままです。
余談ですが、産経も毎日も青地の題字にしたのは偶然ではありません。82年に創刊した「USA TODAY」の題字をまねただけです。
今回のロゴ変更は、あくまで紙メディアの改革に伴うものです。なぜ新聞社は紙にこだわるのでしょうか。
ネットに特化したほうが経費を削減できて効率的な気がします。印刷設備や宅配網の稼働率を維持して雇用を守るためでしょうか。
おそらくインターネットでは情報や知識の値段が安くつけられてしまうからだと思います。もともと人はカタチのない情報や知識というものに金を払いたがらない傾向にあります。
紙に印刷されたニュースに金を払う購読者が、ネットで金を払ってくれる自信がないのだと思います。だからできるかぎり紙のメディアを守り続けたいのだと思います。
今後情報に対する意識は変わるかもしれません。でもカタチがある商品を売るほうが商売としては堅いといえそうです。
自社の広報や広告宣伝を目的とはしないウェブサイトのマネタイズには、閲覧の有料化・インターネット広告・通販(物販)という3つの手段がありますが、通販がやはり強いのではないかと思います。
だからこそ地元密着・地域密着のローカルビジネスにも生き残る道があるように思います。