今年は時間の経過が早い気がします。もちろん相対性理論など物理学的な意味でありません。
緊急事態宣言の期間は時間の経過が遅く感じるのではないかという仮説を立てていましたが、通販の特需と新規のウェブサイト制作案件が相次いで、逆に忙しくなって時間の経過がマッハでした。
何度もいいますがアインシュタイン的な意味ではありません。アインシュタインといっても稲田さんではなく、アルバートさんです。
とにかく7月になりました。
1日のヤフーニュースで、「NAVERまとめ」が9月30日にサービスを終了することが伝えられていました。
この記事を提供したハフィントンポストによると、NAVERまとめとは「特定のテーマに沿ったリンクや画像、動画などをユーザーが集約・共有するユーザー参加型検索サービスで、2009年7月1日のサービス開始から11年の歴史がある。」そうです。
もともとNAVERは韓国発の検索エンジンで、LINEを生み出した会社です。いまやLINE株式会社となってしまったNAVERはホリエモンのライブドアを買収したことで日本にも進出しました。
しかしLINE以前のNAVERといえば、Yahoo!の陰に隠れていて完全に空気でした。それがNAVERまとめのおかげでかなりの存在感を示すようになりました。
NAVERまとめでは、よく「絶対食べておくべき茨木のラーメン 10店舗」とか「豪雨で高槻駅前水没のSNSまとめ」みたいなテーマでまとめられています。
みんななんでもまとめるのは、まとめが読まれた回数に応じてまとめた人が広告料を分配してもらえるからです。だから検索されて読まれるように、事件や事故もまとめられることが多いようです。
このNAVERまとめの効果は、Googleは「まとめ」が好きだということが明確になったことです。たとえば、「茨木 ラーメン」という検索においては、一つのラーメン店よりも、「絶対食べておくべき茨木のラーメン 10店舗」を評価します。
たしかに、「茨木 ラーメン」と検索したときに、特定の1店舗の情報よりは、いろんな店の情報を一覧できるほうがユーザーの需要にこたえられている気がします。
だからまとめサイトが増えたといえます。グルメ業界ではすでに食べログというガリバーがありましたが、その後も「RETTY」や「ヒトサラ」などの参入が増えたように思います。
飲食店業界以外でも、まとめ系のサービスが増えています。塾業界における「塾ナビ」とか、LPガス業界における「まちがす」「プロパンガス料金比較サイト」などです。
まとめ系サービスが増えたことでNAVERまとめの優位性が失われたこともサービス終了の原因かもしれません。
それでも、検索内容によってはNAVERまとめが強いこともあります。おりしも大雨が降っていますが、「茨木 豪雨」で検索すると「【現場情報】ゲリラ豪雨で冠水・洪水状態のJR京都線 茨木駅周辺」というまとめ(https://matome.naver.jp/odai/2149958557814918101)が表示されます。
これに限らず、いろんなところでNAVERまとめが上位を占めており、ホームページ制作(ウェブサイト制作)業者にとっては、正直目障りな時もあります。
上位表示を目指してSEOを行っているのに、NAVERまとめが上位にいるおかげで、自分のほうが順位を一つ下げてしまっているからです。
逆をいうとNAVERまとめがなくなると、検索結果で1つ順位が上がるケースが相当あるはずです。
とうことでSEO的にはいい話なのです。