茨木広告宣伝舎の本業は通販です。ラジオ通販が主戦場です。1回約5分の枠で一日数回放送して商品を販売しています。
その商品も含めて選定しているのですが、たまにラジオ局が用意した番組グッズなどの商品を販売することもあります。
このあいだの年末年始は、ラジオ局のノベルティグッズであるカレンダーを販売しました。先日某巨大掲示板サイト(〇ちゃんねる)のラジオ局のスレッドを確認したところ、「ラジオ局のマニアは買ってみたら?」みたいな書き込みとともにカレンダーの販売ページが晒されていました。
「カレンダーが地味すぎる」とか「送料のほうが高くね?」みたいな書き込みもあってあまり評価が高くないことがわかりました。
もちろん評価が低いことばかりではありません。
このラジオ局では深夜にVTuber(YouTubeでおもに活動するVRアイドルグループ)の番組を放送しています。その番組がイベント向けにオリジナルグッズを作ったのですが、グッズが余ったということで販売を依頼されました。
VRアイドルという事で、アニメの美少女キャラの印刷されたお煎餅とTシャツを販売しました。とくにお煎餅は賞味期限が迫っているということで数百袋をさばくことになりました。
お煎餅はオリジナルのラベルかつ、風味もオリジナルということで、正直そこそこいいお値段でした。スーパーの棚に並んでいたら間違いなく買わない値段です。
ところが番組で紹介すると、これが売れるのです。しかも1回の放送ではさばけず、数週にわたって紹介したのですが、リスナーによっては放送のたびに購入されるのです。
正直なところ、VRアイドルという生身ではない、声優とアニメの融合とはいえ、実体のないアイドルのおすすめに反応する人たちがいるのです。しかも何度も購入するのです。
応援消費ということは理解できるのですが、心酔しているひとに薦められれば、何度でも買うという購買行動があるのです。
これはVTuberだけではなく、アイドルや演歌歌手などカリスマが薦めるなら、購入するという行動です。
たしかにラジオショッピングでも、もっとも売れる枠は、かつてはテレビでも名司会で知られた演歌歌手がパーソナリティを務める番組内の枠です。
演歌歌手さんが、ラジオショッピングに出演してくれるので売れるのです。
つまり、売り手をカリスマ化してしまえば、商品は売れるということです。通販をカリスマによるライブコマースにするとよいのかもしれません。
ショップチャンネルやQVCもそうなりつつあるかもしれません。
モデルの林マヤさんのブランドの服も、ご本人が出演して売ることでよく売れているそうです。
商品を磨くよりも、売り手のキャラを磨くことが重要なのです。もちろん商品は一定の品質を満たす必要はありますが。