すでにパラリンピックが開会しましたが、通販業界の立場からオリンピックについて振り返ってみたいと思います。
結論からいうと、売上が伸び悩む傾向にありました。月次売上で比較すると7月は、前年比3割減となりました。昨年の7月は特別定額給付金が支給されて間もない、もしくは支給の手続きが進んでいるというタイミングでしたのでその反動もありましたが、予想以上に売上が減りました。
特に7月下旬の売上が減りました。これはタイミング的にみて間違いなくオリンピックの影響と言えるでしょう。外部委託しているコールセンターにヒアリングしても、他の受託先のコールも減ったそうです。
サッカーなど注目されている競技が行われた時間帯には入電が極端に減ったそうです。
開催について賛否が問われたオリンピックですが、開催されるとそれなりに世の中の注目を集めたということでしょうか。為政者がもくろむ支持率回復には結び付かなかったようですが。
ちなみに8月に入ると徐々に売上が回復しています。おそらくほぼ昨年並みの売上で着地する見込みです。オリンピックが閉会したことに加えて、新型コロナウイルスの感染者が急増していること、天候不順により外出を控えていることも影響していると思われます。
今後は感染の広がりとともに、ワクチンの接種率、そしてその効果の持続などのパラメーターで通販業界の動向は変わりそうです。
通販業界におけるオリンピックの経済効果