少し前のことですが、茨木広告宣伝舎が管理している商店街のホームページ(ウェブサイト)の記載内容が間違っていると指摘されました。具体的には掲載されている飲食店からメニューの価格が間違っているということでした。
しかし確認したところそのような記載がなく、再度確認したところ「茨木市の産業情報サイト『あい・きゃっち』」に掲載されているものでした。
「あい・きゃっち」とは茨木市の商工労政課が制作した市内の事業者情報を掲載しているポータルサイトといったところでしょうか。
掲載されている事業者はそれぞれアカウントを割り振られていて、自分たちで修正できるということになっているようなのですが、その飲食店の経営者さんはアカウントの存在について知らないようでした。
この商店街の店舗の多くが掲載されていますが、閉店した店舗も掲載されたままだったり、ここ数年に開店した新しい店も掲載されていないようで放置状態のようです。
そこでここもついでに管理してしまったほうがいいと考えて、商店街の会長さんに提案しているところです。このホームページ(ウェブサイト)の存在は以前から知っていましたが、改めて調べてみました。
どうやら10年ほど前に制作されたようなのですが、コンテンツ制作については制作会社にほぼ丸投げだったようです。そのため掲載されていることすら知らないお店が多くあるようです。
掲載店にはヒアリングや写真撮影を行い、発行したアカウントを紙ベースで交付しているようですが、多くの店がすでに紛失しているようです。その後のフォローもほとんど行われていないようです。
新たに掲載申請を行っている店舗はちらほらあるようですが、ほとんど機能していないと言ってもよいでしょう。
別ドメインとはいえ市のホームページ(ウェブサイト)からリンクされていて市が運営しているポータルサイトであれば、本来は相当ドメインのオーソリティが高いはずです。
SEO的にも有利なはずなので掲載店をいくつか店舗名で検索したのですが、このポータルサイトが上位表示されている気配はありません。
しかもトップページ(正しい意味でのホームページ)を見ても、このポータルサイトがなんのために、だれを対象に開設されているかが伝わってこないのです。
茨木市のホームページ(ウェブサイト)を見ても「市内の企業やお店を紹介するサイトを開設しています。このサイトは市内事業所の情報を発信することにより、市内産業の発展に役立てるとともに消費者等の利便性の向上を図ることを目的とした「情報発信サイト」といまいちピンとこないのです。
単なる電話帳的なものにしたいのか、それとも事業者間の取引や交流を促進したいのか、それとも消費者向けに広告宣伝・集客・販売促進したいのかが中途半端なのです。発注側も制作側もそのあたりを突き詰めないままに制作してしまったとしかいえません。
そもそもつぶれた店が載っていて、新しい店が掲載されていない時点で情報の鮮度が低くポータルサイトとしての意味がありません。
個人商店を網羅しようとしても、中小規模のところは誰かがフォローしないと自分たちでメンテナンスは難しいでしょう。とりあえず、商店街については商店街組織で一元管理するなどの体制にしたほうがよいのではないでしょうか。
もしくは制作会社に多少でもメンテナンス料を払ってでも、維持管理してもらえばもう少しマシなものになっていたかもしれません。
【今日の茨木の天気】
朝から20℃程度と気温も高く一日中晴天でした。