今日は大阪南港にあるATCホールで行われた水産物と農産物の展示会・商談会「大阪シーフードショー」・「アグリフードEXPO」に参加してきました。茨木広告宣伝舎の本業である通販の商品開発のためです。
全国の水産物や農産物の生産者やメーカーが集まる展示会だけに面白い商品にも出会えました。しかし数百という出展者が集まっていて数時間のあいだに会場を巡ることになると、ほとんどの出展者のブースを「流して」見ることになります。
そしてこれだけの出展者数になると、どうしても同じような商品が並んでいます。最近のトレンドとしては、水産物であれば温めたりするだけで手軽に食べられる惣菜、農産物ではジャムなどのスプレッドやドレッシングやソース、レトルトのスープやカレーが多く出品されています。
同じような商品がたくさんある中で立ち止まって商品をじっくり見るのはごく僅かです。
こうした状況で足を止めて手に取らせる商品は、パッケージデザインにも力を入れているという特徴があるように思います。
それはただおしゃれであるだけではなく、同じような商品が並ぶ中で目立つということです。そしてひと目見ただけでそれがどのような商品であるかを分からせる力を持っています。
よいパッケージデザインは、それ自体が販売促進のメディアとなりえるのです。もうPOPやチラシなどは不要になってきます。
展示会ですらパッケージデザインに頼ることも多いのですから、当然小売店の棚でも同じことが言えます。
メーカーは商品に自信があると、「うちは中身で勝負するんや!」などとパッケージデザインを怠りがちです。しかし、いい商品も目に付かなければ、そして手に取られなければ意味がありません。
広告宣伝を打って指名買いを待つのも手ですが、パッケージデザインに力を入れることをおすすめします。
最近はデザインもクラウドソーシングで安く依頼できるようになってきましたが、ちゃんとしたデザイナーに依頼してパッケージをデザインしてもらいましょう。
広告宣伝で知名度を上げて、指名買いを待つとなると相当の広告宣伝費を投入する必要があります。それに比べれば、デザイン費用のほうが格安なのですから。
よいパッケージデザインはそのままウェブサイト(ホームページ)にもそのテイストを適用することで、すぐれたCI(コーポレート・アイデンティティ)にもなります。
またすべての商品を基本的に同じデザイナーさんにお願いしていきましょう。特に同じシリーズの商品の場合はマストです。
商品パッケージの統一感があると展示会ではとても目立ちますし、小売店の店頭でも同じ効果を期待して、シリーズをまとめて採用してもらえる可能性もでてきます。