地域密着型ビジネスは立地が全てです。「一に立地、二に立地、三四がなくて五に立地」というほどです。だから店舗の場所を決めるときはみなさん慎重に選定するはずです。
しかし、実際に商売してみると意外に集客が厳しかったりします。たとえば車の通行量が多い通り沿いでは、通りに人はいるけど向かい側の歩道を歩く人が多いとか、駅に近いけど人の流れがほとんど別の出口や方向に流れがある、などということもあります。
また最初は良い立地だったものが、大きな事業所がなくなったり、同じビルの核テナントが抜けたりして人通りや集客が減ることもあります。茨木市ではJR茨木駅の西口のバス乗り場が移動したために、かなり人の流れが変わったということもありました。
こうした立地の見誤りや変化が起きたときにどうするか。悩ましい問題です。
もっとも根本的な解決方法は立地の良い別の場所に移ることです。しかし敷金や内装工事や什器の費用、引越代、移転の広告宣伝などいろいろな費用を考慮するとあまり現実的ではないかもしれません。また、移転したことでお得意さんなどのお客さんが離れるリスクもあります。
次によく見かけるのが看板などのサインにお金をつぎ込むパターンです。しかしこれは最悪の手です。立地が悪いところでどれだけ宣伝しようとしても効果は望めません。立地が悪いところに立地の良いところから人を呼んでくる必要があるのです。
そこで選ばれるのがチラシ配りや呼び込み。駅前などでよくやっています。しかしこれは地域によっては、客引き行為として条例違反です。さらに道路使用許可を取っていなければ道路交通法にも抵触する可能性も。
それ以前にお客さんが引くリスクもあります。悪質な客引きやキャッチが多いからですが、呼び込みなどにいイメージを持たない人も多いのです。
またそもそも人件費をかけることになるので、得られる効果の割りに収益への貢献が低い手段でもあります。
ではどうすればよいのか。結論から言うとチラシのポスティングかホームページ(ウェブサイト)で集客することだと思います。
チラシは小ぎれいにすれば1色や2色刷りでも見てもらえます。安く作ったチラシを営業時間外に地道に撒けばよいのです。商圏を歩き回ることで、より商圏を深く知ることもできます。よく知ることで新たな販促施策のヒントを見つけられるかもしれません。
そして最終手段としておすすめなのがホームページ(ウェブサイト)で集客すること。きちんとコンテンツを作りこんで、競合店との差別化ができればSEOでも有利になります。
SEOがうまくいけば集客につながります。リアルの立地の悪さは、インターネットで挽回できます。
ネットということで、ポータルサイトやクーポンサイトを使うのも手ですが、効果を出すにはきちんと有料プランで継続的にお金を使う必要が出てきます。下手をすると店の経営体力を大きく損ないますので、あまりおすすめしません。
ぜひインターネットでの集客、ホームページ作成(ウェブサイト構築)をご検討ください。