気がつくと終わっていたイースター!(イースター!)なぜか卒業式の呼びかけみたいな書き出しになってしまいました。
今年(2017年)のイースターは4月16日だったそうです。そもそもイースターを意識するようになったのはここ1、2年ほどのことです。
今年はなんといってもイオングループがイースターのキャンペーン「Let’s start EASTER party!」を展開していたことで、一般ピープルも相当イースターを意識するようになった気がします。
この広告(CM)を目にした方も多いはずです。
イオンリテールのイースターキャンペーン専用ウェブサイト(ホームページ)は独自ドメイン(www.aeon-easter.jp)まで取っていてかなりの力の入れようだったようです。
CMの振り付けコンテストも行っていて、そのために振り付け練習ビデオまで公開されていました。
少し話はずれますが、こうしたコンテストはうまくやれば「逃げ恥」の恋ダンスばりにバズるかもしれません。
ところでイースターがここにきてやたらプロモートされているのは、単純に流行らせようという人たちがいるからです。
D通とかH報堂とかでしょう。きゃりーぱみゅぱみゅに「良すた」を歌わせ、CMに起用するという業界横断的なキャンペーンは大手広告代理店が噛んでいないとできない業です。
この「良すた」はほぼ15秒単位で同じようなメロディがエンドレスリピートしていて、最初からCMで切り取りやすいように書かれていると思われます。
別にこうした仕組まれた流行を批判しているのではありません。むしろ経済のダイナミズムだと思っています。
ただ、こうした流行は追ってもうまみはありません。先取りするか、できれば作り出すことが重要です。
ハロウィーンもいつの間にか一大ムーブメントになりました。最初は外国人が山手線で狼藉の限りを尽くすという秋の風物詩だったのが、いまや大阪でも一般ピープルがおどろおどろしい仮装で歩き回るのが当たり前に。
あの外国人の狼藉は当時ニュースにもなりましたが、今から考えるとあれも仕込みだったのではないかと疑っています。
バレンタインデーがチョコを贈る日として定着したのも諸説ありますが、メリーチョコレートカムパニーが新宿伊勢丹のショップではじめたキャンペーンがきっかけとか、森永のキャンペーンがきっかけとされています。
こうした流行は作った側の利益になるように誘導できます。バレンタインデーもチョコレートが売れる日に仕立てたのは、やはり仕掛けたのがチョコレートメーカーだということです。
無関係な業界がバレンタインキャンペーンでチョコレートを仕入れて配っても、さほど集客にはプラスになりません。儲かるのはチョコレート屋さんだけです。
節分は既存の年中行事だったにもかかわらず、セブン-イレブンによって巻き寿司の日にされてしまいました。いわし業界はまんまとやられてしまいました。
ハロウィーンはかぼちゃ業界でもお菓子業界でもなく、仮装・コスプレ系の業界の陰謀なのかもしれません。イースターはスーパーマーケットがホームパーティー需要を作り出す方向に動いているのかもしれません。
イベントや年中行事は売出計画に組み入れると、販売促進や集客には大きな効果が期待できます。あたらしいイベントや年中行事が流行ることは大きな商機です。
しかし流行は作り出す、仕掛ける側でないと自分のビジネスにプラスには持っていけません。先取りすればおこぼれがあるかもしれません。でも後追いでは需要はすでに持っていかれているのです。