関東を過去最強クラスの台風15号が襲いました。昨年茨木や高槻・吹田などにも大きな被害をもたらした台風21号に匹敵する勢力だったということで、その凄まじさは想像に難くありません。

近畿圏のざっと3倍の人口・経済規模を擁する首都圏だけに、台風が過ぎ去ったあとも大きな混乱が続いています。

鉄道は計画運休し、たとえばJRは当初午前8時ごろから運行再開すると広報していました。ところが、台風のスピードが予想より遅かったことから、運行再開は遅れました。

その結果、多くの駅では8時を目指して集まった乗客が長い行列を作りました。

通常であれば5時台の始発から10時ごろにかけて分散して出勤している人々が、いっときに集中するのですから当然の帰結です。さらに2時間ていど遅れれば、どんどん列が延びます。

当初から線路の状況によっては、運行再開が遅れるとはエクスキューズされていましたが、広告の下の方に書かれている小さい文字並みの扱いでしたから、ほとんど人たちはまったく考慮していなかったでしょう。

あらかじめ、「8時から再開予定だが、予定通り運行再開できるか7時に発表する」としておけばよかったのです。

7時に「8時再開は難しいので、次は8時に発表する」、その後も1時間毎に発表すればよかったのです。

そもそも、企業や学校などがもう休んでしまえばよかったのだという議論もあります。

たしかにそれも解決策のひとつではあります。BCP(事業継続計画)に甘さがあるといえます。

しかし、運行再開が遅れてさらなる混乱を招いたのは、一義的には鉄道会社の広報が最悪の事態を想定していなかったことに問題があったと言わざるをえません。

また、千葉では停電が長期化しています。台風の規模からみて、鉄塔や電柱が倒れてしまったこと、そして停電が発生していることは、やむを得ないでしょう。

自然災害の前に人類は無力です。人類は自然を支配すべきというのは人類の奢りです。(できるだけ被害を軽減する努力はすべきですが)

もちろんそれで不便をかこっているひとびとはお気の毒としか申し上げようがありません。そして、それが長期化していることは、熱中症でなくなる方もいて本当に痛ましいことです。

しかし、復旧に時間がかかるのもやむをえないでしょう。いまも全国の電力会社からの応援が入ってるそうです。

思い出せば、大阪北部地震のときも全国のガス会社から応援がきて、復旧作業を行ってくれました。

本当にありがたく思いました。何日もガスが復旧しなくても、けっしてガス会社を責めるということはありませんでした。

とはいえ、東京電力も広報に甘さがありました。

10日にいったん、11日中に全面復旧すると発表しました。しかし11日になって「今日中の復旧は無理」「全面復旧は13日以降に」と前言を撤回しました。

豪雨で落雷があったりして遅れているということで、事情は十分に理解できます。ただこちらも最悪の事態を想定せずに広報をおこなったために、混乱を招くことになっています。

今日になってTwitterで地域別の復旧見通しを発信しはじめたということですが、あまり楽観的に見通しを広報するのは避けるべきでしょう。

そういえば大阪北部地震の際のガス復旧は、当初の予定よりも1日から3日程度前倒しで復旧していたように記憶しています。

最初は6月末までかかるとしていたのが、25日(地震発生から1週間後)になり、最終的には23日ごろにはほぼ終了していたはずです。

その見通しも早くから随時GIS(地理情報システム)に連動したウェブサイトで毎日発表されていたので、安心感がありました。

細かく情報を伝えるのが難しいとしても、最悪の事態を想定して、あまり楽観的な見通しを伝えるべきではありません。

停電が長期化するとわかれば、自治体や被災者も次の手を打つことを考えていたかもしれません。

広報など情報発信は最悪の事態を想定すべき
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