茨木広告宣伝舎が営業エリアとしてしている北摂地域(茨木市・高槻市・摂津市・吹田市)は、極めて商売の難しい地域です。ここでビジネスをされていることは最大級の尊敬に値します。
というのも大阪(梅田)に近すぎるのです。茨木市・高槻市・摂津市・吹田市のほとんどの地域ではドア・ツー・ドアで30分から1時間あれば大阪(梅田)に着いてしまいます。
いまや間違いなく大阪駅・梅田駅商圏は西日本最大の商業集積地となりました。東京でもこのエリアを超える繁華街というのはほとんどありません。
買い物・食事・遊びのすべてが大阪駅・梅田駅周辺で完結します。こうなると近郊の商業はストロー現象のようにすべて大阪(梅田)に吸い上げられます。
茨木でも高槻でも、さまざまな商売が成り立たなくなっています。たとえば書店。電子書籍やネット通販の影響もありますが、大規模書店のほうが選択肢が多いので、梅田の紀伊国屋書店やジュンク堂が利用されるようになります。
また家電量販店も同じような傾向です。かつて阪急茨木市駅周辺には上新電機・二宮無線・ミドリ電化・和光電気などがありましたが、いまや上新電機(Joshin)とコジマだけに。イオン茨木にあったケーズ電器も撤退しました。
171号線などのロードサイド店舗は増えていますが、市内の家電売上の総額は減少していることは間違いありません。これもやはりヨドバシカメラが大阪駅前にできたからです。
このほかファッションなどもやはり大阪(梅田)に吸い取られていることでしょう。
こうした状況で大都市近郊の商圏で成立する商売は限られます。飲食、医療・介護、ビューティー(美容室・エステ・ネイルなど)、デイリーフーズ(これもスーパーに負けがち)、不動産、教育(高校未満もしくはシルバー)くらいでしょうか。
しかし、もっとニッチなビジネスも生き残れるはずです。梅田のすぐ隣で茶屋町、中崎町・天満や福島が独自の雰囲気を持つ街として栄えているところにヒントがあります。
たとえば、オタク向けの専門ショップ、特定のスポーツや楽器の専門店、カリスマ専門家の運営するスクール(習い事)などです。
飲食もこだわりがあったり、オシャレな店(カフェやフレンチ、イタリアン)なら生き残れそうです。ラーメン店もうまくいくと繁盛します。
ただし商圏の人口を考慮すると、大阪市内や京都・神戸方面からも集客しないと採算は厳しいでしょう。
その点でJR京都線・阪急京都線に沿った地域は京都や滋賀からの集客もしやすい地の利があります。定期を持っている人であれば途中下車してもらいやすいからです。吹田であればモノレール沿線も他の地域とは異なる地域から集客できそうです。
そのためにはインターネットでの集客が肝心です。SEOやSNS、有料広告で広域からの集客は不可能ではありません。
ただ、きちんと差別化ができていないと「わざわざ」来てもらうことはできません。
取扱商品やビジネスモデルがニッチであればいいのですが、そうでない場合は意識して差別化することが必要です。
そうした差別化戦略を含めたウェブサイト制作(ホームページ制作)を茨木広告宣伝舎はお手伝いします。