広告宣伝は万能ではありません。商品やサービスをさも素晴らしいように見せかけることはできますが、実際の商品を現状有姿よりもよく見せることはできません。
だからこそ「うそ・おおげさ・まぎらわしい」広告を自主規制するJARO(日本広告審査機構)が「JAROってなんじゃろ?」といわれつつも存在意義を失わずに済んでいるのかもしれません。
広告宣伝を担う人たちは、できるだけ商品やサービスをより素晴らしく見せようと努力します。しかしそれに商品やサービスが伴っていないことはありがちです。
不動産関連の広告宣伝でもそのようなことがしばしば見られます。分譲マンションの広告などを見ているとCGなどで作った物件の外観が、現地では全く異なった印象に見えることもしばしばです。近隣の雰囲気を隠して広告宣伝しているからです。
またいわゆる「マンションポエム」によってことばで実際よりもよいイメージを抱かせることもよくあることです。
また食品や飲食関連も広告宣伝の効果が強すぎることがあります。某居酒屋チェーンの商品写真が、実際に提供されるものと全く異なったことからSNSで炎上したりすることもありました。
プロのCM制作者のシズル感を出すテクニックには驚かされます。コーヒーに入れるフレッシュ(東京でいうところのミルク)のCMでコーヒーにたらすと渦巻き状に流れる映像があります。
しかしあれを実際のフレッシュでやると拡散してしまって渦巻き模様は出ないそうです。あれは木工用などのボンドを垂らしているのだそうです。
広告宣伝は実際にはそうでないことも、そうであるかのように見せることができてしまうのです。ウェブサイト(ホームページ)でも写真をうまく撮れれば、あとはテキストで商品やサービスを実際よりもよく見せることは簡単です。
それだけに商品やサービスの広告宣伝を行うのであれば、まず商品やサービスを磨くべきだと思います。広告宣伝でよいイメージを持ったものを実際に手にするとまったく違ったというのでは、その商品に対する評価が却って下がることになりかねません。
「背伸び」した広告宣伝では集客できる顧客もそぐわないものになりかねません。ありのままを見せたほうが、本来求めている顧客が集客できて、結果売上も上がり得意客になってくれるはずのなのです。
一定の水準に達していない商品やサービスはまず水準を上げることが大切です。広告宣伝は後からでも、いつでもできます。逆に一度失った信頼は取り戻せないのです。
昨日の茨木市の天気
一日を通して晴れました。
今日の茨木市の天気
曇りがちだという予報でしたが、午前中から晴れて気温が上がりました。予報では週末に台風が来るかもしれないといい始めています。