本業の関係でラジオショッピングを始めたいという高付加価値の消費財メーカーさんとお話をしてきました。
なぜラジオショッピングを始めたいかお伺いしたところ、販路を卸売りに頼ると商品サイクルが短くなるからということでした。
最初はある程度まとまった数を出荷しても、やがてリピートの注文がなくなって、結局終売に追い込まれるというのです。
そこで自社で定期的に媒体を利用して直販をしたいということになったそうです。
とはいえテレビショッピングは莫大な費用がかかりますし、新聞や雑誌は媒体のパワーが落ちていると聞いたので、ラジオショッピングを選んだそうです。
このメーカーさんはこれまでまったくラジオショッピングとは無縁の会社だったので、いろいろ仕組みや費用、売上見込みについて説明しました。
するとラジオショッピングだけでみるとあまり費用対効果がよくないことに驚かれていました。でもそこであきらめていただきたくないのです。
ラジオショッピングは一時的な集客手段としてはとても有効です。しかしながら費用などを考慮するとそこでただ売るだけでは利益は出ません。
じつはラジオショッピング業界で出稿しているスポンサーさんの大半は名簿集めが目的です。そしてその名簿をもとにリピート購入してもらうことで初めて利益が出るのです。
そのためにラジオショッピングでは「お試しセット」と称して原価トントンくらいの価格にしたり、送料無料で販売してとにかく申し込んでもらうということを目指します
原価トントンといっても、ラジオ局に払う電波料やショッピング原稿の制作費、コールセンターの費用などを考慮すると確実に赤字です。
もちろん健康食品や化粧品など極端に原価率の低い商品であれば、それでも黒字なのかもしれません。しかし本来の利益計画から考えるととても割の合わない商売をしているはずです。
しかし名簿を集めて、DM(ダイレクトメール)やアウトバウンドコールなどで一部でもリピート化できれば十分に割りが合わってくるのです。
このメーカーさんにも、リピート化するためのアウトバウンドコールを得意とするコールセンターを紹介するので個配(個別配送)に対応できる物流体制の整備をおすすめしました。
そのうえでラジオショッピングでの集客をお手伝いさせていただくことになりそうです。
これはリアル店舗でも同じです。いろんな広告宣伝を行って集客してもリピート化できないといつまで経っても売上は自律的に伸びません。
きちんとリピート顧客をつかんでお得意さんにしていかないと、売上が店舗の前の人通りなど外部要因に左右され続けるだけです。
広告宣伝も効果を出そうとするとそれなりに費用がかさみます。一見さんを集客するだけでは広告宣伝費が底をつけば終わりになりかねません。
茨木広告宣伝舎は、SEOなどインターネットを活用したウェブ集客のみならずその後のリピート化戦略についてもご提案させていただきます。