アパレルなどの業界用語で「動待機」と「静待機」ということばがあります。販売員が店舗に顧客が入店するのを、動きながら待つことが動待機、動かずに立って待つことが静待機です。
動待機は、動きながらといってもただ店内を歩き回るのではなく、商品の陳列を直したり、カウンターでなにか伝票を記入したり、接客以外の業務をやっているそぶりをしながら待機することです。
こうすることで顧客は待ち構えられているという抵抗感や警戒感を持たずに、入店して商品を見ることができます。もし販売員が静待機、つまり直立不動で待ち構えていたら、入りにくくなってしまいます。
そこでふだんは動待機が推奨され、静待機は開店時や閉店時などのみに限って行われています。
また、飲食店でも入口に立って呼び込みをしていたり、待ち構えている店は却って顧客が寄りつきません。むしろドアを開け放って中の様子をうかがえるようにすればよいだけです。
もし覗き込んでいる人がいればそこで初めて声をかければいいのです。むしろこの段階で迷っている人は、殺し文句で背中を押してあげれば入店します。
リアル店舗ではガツガツすると、顧客は寄りつかないのです。
翻ってホームページ(ウェブサイト)では、ガツガツしましょう。ホームページ(ウェブサイト)ではファーストビューに、一番の売り文句やキャッチフレーズを掲載しましょう。
ファーストビューとは、ホームページ(ウェブサイト)の来訪者がスクロールすることなく見られるホームページの範囲のことです。
検索エンジンやポータルサイトから来訪したユーザー(顧客)は、ホームページ(ウェブサイト)が、自分にとって必要な情報を掲載しているか一瞬のうちに判断してしまいます。
必要な情報がないと思ったらすぐに検索エンジンやポータルサイトに戻ってしまいます。なんとかスクロールしてもらえるようなホームページ(ウェブサイト)にする必要があります。そのためにファーストビューが重要なのです。
あなたのお店の一番の強みをヘッダーの真下に掲載するようにしましょう。