開店からずっとウオッチングしているカラオケ屋さんがあります。なんとか経営を軌道に乗せてほしいと期待していましたが、残念ながらいったん休業されてしまいました。その後別の店名とコンセプトで再開されました。

最初の店名に数字が入っていたのでなぜなのかずっと不思議に思っていました。実際開店したばかりの時期にあるメディアの取材対応で立ち会ったのですが、その時も店名の由来が質問されていました。しかし曖昧な回答しかありませんでした。

最近になってその数字の謎が解けました。そのカラオケ屋さんはもともと異業種から参入組です。その親会社が展開している主力商品の製品名にその数字が入っていたのです。

しかしそのことはお客さんにはまったく関係のないことです。あくまで自社の都合でネーミングを横展開しただけです。だから取材をうけてもネーミングの理由を明快に答えることができませんでした。そしてその店は流行りませんでした。

ネーミングはブランディングの基本です。売り手の都合で自己満足なネーミングを顧客に押し付けてはいけないのです。センスがないとあきらめるなら、ベタなネーミングをストレート押し出すほうが顧客に浸透しやすいのです。

その意味において思うのが、経営者の名前をもじったネーミングなどは下の下です。経営者の名前の漢字を一字ずつ逐語訳したり、縮めたりするような名称は、完全に売り手の都合を押し付けているだけだと思うのです。

もちろん、それで成功している会社もあります。たとえばブリジストン。創業者の石橋さんの逐語訳StoneBridgeをひっくり返しただけです。和民も渡邊美樹(わたなべ・みき)さんの頭文字だけを縮めただけです。たまたま成功したからいいようなものの、名前だけでは何をしている会社かまったくわかりません。

知名度のないスタートアップは、変にひねるより○○食品とか、××工業のような名前のほうがよいと思います。「カップヌードル」や「ボンカレー」のようなネーミングもわかりやすくて秀逸です。

製品名やプロダクトネームであれば少しはひねってもよいでしょうが、きちんと顧客に説明できる商品名にすべきです。たとえば小林製薬のようなネーミングは、ネーミングが商品説明になっています。

できれば商品カテゴリとブランド名をセットで訴求したほうがよいと思います。「レディースファッション・イトキン」とか「そば焼酎 雲海」のように。そのうちブランドが成熟してくれば「雲海」だけでそば焼酎だな、などと認知されます。

ウェブプロモーションも考慮すると、こうしたネーミングはSEOの観点からも非常に有利に働きます。

ネーミングはブランディングの基本であり、出発点です。ここを疎かにするとブランディングは破綻し、プロダクトとしても終わってしまいます。慎重になっていただきたいですし、間違っても売り手の自己満足的なものにしてはいけないのです。

失敗したければブランディングの基本・ネーミングを疎かにすればよい

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