ホームページ(ウェブサイト)を移転したり、廃止したりしてドメインを放棄するのは大きなリスクがあります。
愛媛県新居浜市の観光案内サイトが今年3月にURLを移転し、ドメインを放棄しました。するとそのドメインを第三者が取得し、元のコンテンツ(新居浜の観光案内)を復元して11月に公開しました。
しかもその中にオンラインカジノへの誘導リンクを埋め込みました。もちろんこれはオンラインカジノへの集客を狙ったものです。
第三者が立ち上げたオンラインカジノへの誘導サイト
http://archive.is/LFFXR
新居浜市観光サイト(移転先)によるオンラインカジノ誘導サイトへの注意喚起
https://www.city.niihama.lg.jp/kanko/
これはかなり炎上したようで、現時点ではそのウェブサイトは公開を中止したようです。そのドメインにアクセスすると「GoDaddy.com」というアメリカのレジストラ(ドメイン登録会社)のドメインパーキング画面が表示されます。
Googleなどの検索エンジンから高い評価を得ている(ページランクの高い)公共性の高いホームページ(ウェブサイト)だからこそ狙われたのかもしれませんが、個人レベルでも運営歴の長い(ドメインエイジの古い)ドメインは狙われる可能性があります。
しかもオンラインカジノはまだましなほうで、アダルトサイトや犯罪を助長するような公序良俗に反するウェブサイトを立ち上げられたらブランドのイメージを大きく損ないます。
完全にサービスを停止したならともかく、移転などの場合にこのような事態に陥ると、ブランディングに大きな障害になります。
ドメインの維持費はcomなどは年間1000円前後、jpやco.jpなどで年間4-5000円前後です。使わなくなったドメインでも、ブランド戦略の一環として廃止することなく維持しましょう。
廃止するとしても、リダイレクトで新しいドメインにページランクを移した後にしましょう。
ここまで書いて気が付きましたが、元の観光サイトも移転案内をしないつもりだったのでしょうか。それも迂闊だった気がします。
ピンバック:更新頻度とドメインエイジさえあれば知識がなくてもSEOはできる | 茨木・高槻・吹田・摂津の広告宣伝・販促 茨木広告宣伝舎(アド茨木)