日清食品は本当にあざとい会社です。こんなあざといこともやってのけます。
なんと、こんどはカップ焼そば「U.F.O.」専用ふた裏キャベツ除去装置「キャベバンバンCBB-001」をクラウドファンディングで販売するというのです。今月中に自社オンラインストアで購入予約数が1000個に達した場合のみ発売するそうです。
日清食品の試算では、カップ焼きそばのふたの裏側についたまま捨てられてしまうキャベツは年間約4.17トン。フードロスの観点から「日清焼そば U.F.O.」を食べる前にふたを叩く「キャベバンバン」を推奨してきたそうです。
ちなみに「キャベバンバン」というのは、冬場に車のエンジンルームに潜り込んで寒さを避ける猫を、始動前にボンネットをバンバンたたいて追い出すことを推奨する日産自動車の「ねこバンバン」に対するオマージュだとか。
この「キャベバンバン」はカップ焼そば「日清焼そば U.F.O.」にとりつけ、フタをバンバンすることでキャベツを蓋から焼きそば上に落とすというものです。その値段はなんと4980円(希望小売価格)。
そもそもキャベツが裏ブタに張り付かない対策を考えるべきなのに、暴利で子供だましな装置を売りつけようというのです。だいたいこんな大袈裟な装置を使う必要はありません。デコピンの要領で蓋をバンバン弾いてやればよいのです。
いや100歩譲ってフードロスに真剣に取り組んでいるのならまだしも、許せないのは単純に広告宣伝としてしか取り組んでいないことです。
4980円も払ってこんなものを買う物好きが1000人もいるわけがありません。売れると思うなら最初から「キャベバンバン」を1000個用意するはずです。天下の日清食品がそんな在庫を持つことに躊躇するわけがないのです。
つまり需要がないと思っているのです。最初からマネー不成立になるプロジェクトなのです。
クラウドファンディングとは、本来は社会的に意義のあるプロジェクトを実現するために、インターネット上で意義に共感した個人などから広く出資を募る仕組みです。
しかし、あざとい日清食品は単なる広告宣伝や集客の手段としてクラウドファンディングを悪用しているのです。クラウドファンディングにかけるだけで話題性があるからニュースになることを知っているのです。そしてそれがソーシャルメディアなどで拡散されてバズることも狙っているのです。
社会貢献ぽくみせることで善意を逆手にとって自分たちのブランドイメージ・ブランド価値が向上する(ブランディング)ことも狙っているはずです。
さらに実際に売れる見込みのない商品を用意する必要もないのです。発売されることがないのに、この商品(になるかもしれないもの)は圧倒的な存在感を持つのです。
商品の在庫がないのに売り出したりするのは、不動産屋さんなら「おとり広告」にも抵触しかねない行為です。それをクラウドファンディングだと言い張ることで、在庫リスクを一切負うことなく広告宣伝や集客できるのです。
この大企業とは思えないせこい販売促進ぶりは、同じ大阪の事業者として本当に恥ずかしいです。
この狡猾な大企業の横暴に一矢報いるためには、このクラウドファンディングのプロジェクトを成立させてやればいいのです。彼らは慌てふためくことでしょう。
「どこの工場に作らせるんだ?」「出荷はどうするんだ?」「こんなつもりじゃなかった!」
ぜひキャベバンバンをジャンジャン注文してやりましょう。
今日の茨木市の天気
夕方までよく晴れました。朝から気温が20℃を超えて暑くなりました。昼頃から蒸し暑く感じました。