商品を製造するメーカーから画像を支給してもらう予定だったのですが、その画像のクオリティが低く、急遽撮影することになったからです。
茨木広告宣伝舎では必要最低限の撮影機材はあるので、簡単な物撮りであれば対応できます。とはいえ予定外で2商品を撮影するとなるとスケジュール調整が大変です。
たいていの支給画像はこちらで編集・加工してしまうので使えるのですが、今回はちょっと無理でした。
商品画像というのは商品の売上やイメージを左右する重要な販促ツールです。自社で画像を用意するのであれば、できればプロに撮影を依頼するか写真撮影に慣れた人に依頼しましょう。
それが無理であれば、できるだけ見る人の立場になって買いたくなる画像を撮影しましょう。
ということで自社で撮影して支給するなら、こうしてほしいという願望をこめて(ほんのちょっとした)ウェブサイト(ホームページ)掲載用の商品画像撮影テクニックというかヒントを挙げてみます。
ピントを合わせる
何を当たり前のことを、と思われるかもしれません。でもピンボケの画像が結構な割合で支給されます。ピントが合っていないとこれだけは修正できません。
アンシャープマスクで多少は修正できますが、多少ではないピンボケが多いのです。
望遠で、できるだけ引いて撮影する
なぜか広角側でどアップで撮影した画像を支給されることも多くあります。
広角で撮ると、画像の端は歪んできます。大切な商品が歪んでしまいます。だからできるだけ望遠側で引いて撮影してほしいのです。
デジタル1眼であれば、標準レンズをもっとも望遠側にして撮影してください。それでも端が歪むこともあります。
フラッシュは使わない
よくSNSでもフラッシュを焚いた料理写真をアップしている人がいますが、美味しそうに見えますか?不自然な陰影があったりしてけっして美味しそうには見えないはずです。
ある程度の明るさがあればフラッシュを焚かずに撮影してください。カメラで露出を調整すれば、薄暗い、あるいは明るすぎるところでも、ちょうどいい写真が撮れます。
フラッシュを焚いてしまった不自然な陰影のある画像と、全体が多少薄暗い、あるいは白飛びしない程度に明るすぎる画像であれば、後者のほうが使える画像です。
画像全体の明るい、暗いは調整できますが、フラッシュによる陰影は修正ができません。もちろん時間をかければ修正できますが、1枚につき100万円くらい作業費をいただくことになります。
撮影画像をその場で確認する
撮影した画像はその場で確認してください。カメラの液晶画面ではなくPCで確認してください。そして拡大して全体をきちんと確認しましょう。
ちいさなゴミがついていたり、ピントが合っていなかったり、PCで確認するといろいろ粗が見えてくるはずです。
これらの粗を修正して再撮影するのがむしろ本番で、最初の撮影はリハーサルみたいなものです。
プロカメラマンはカメラをUSBケーブルでPCにつないでリアルタイムで画像を1カットごとにチェックしています。
もちろん茨木広告宣伝舎でもチェックは怠りません。なにしろ後で気が付くともう一度セッティングして撮影する羽目になるからです。