とあるところで近隣どうしの複数の飲食店が潰しあいをしています。A型看板を出してはお互いよく似たメニューをぶつけ、客引きをしてはお客さんを奪い合っています。
思い返すと茨木市内のバス通りで向かい合わせにお寿司屋さんが二つあって、仲が大変悪かったのを思い出しました。
どちらも現存するお店ですので名前は出しませんが、出前のバイクどうしで進路妨害的なことをしていてドン引きした覚えがあります。
また話が脱線してしまいました。飲食店が看板を出したり、メニューを掲載したり、客引きすることも広義では広告宣伝といえるでしょう。しかも最悪な広告宣伝です。
そこを通る人を奪い合うだけですから、一種のゼロサムゲーム的状況といえるでしょう。
過剰な客引きでそこを通りにくいと感じている人もいるはずで、そこを通るのを避けられるとむしろ(そんな言い方はないはずですが)マイナスサムゲームになっています。
足元で集客することばかり考えていると、結局は近隣のライバル店舗との潰しあいにしかなりません。そしてこうしたケースでは間違いなく価格競争に陥ります。
もちろん商品やサービスを売るということは、顧客にコストパフォーマンスを感じてもらうことであり、割高感のあるものは売れないのは当然のことです。
しかし近隣のライバルを意識すると、不要な、つまり身を削った価格競争に陥るだけです。そして競争に参加していないプレーヤーの体力まで削る結果になります。
実際に近所のどちらかというと高級路線でやっていた飲食店が閉店に追い込まれました。
もちろん顧客の立場からいうと価格は安いに越したことはありません。ただ短期的に安く提供するだけではなく、継続して提供できることが真の「顧客の利益」になるはずです。
そこそこ安いものが繰り返し手に入るほうが長期的に顧客にとっての総コストを最小化できるからです。
ところがこのままでいくとおそらくお互いにどちらが潰れるまで不毛な消耗戦を繰り広げることでしょう。
近隣店舗からは看板や客引き、メニューバッティングをやめさせるべきという声も上がっているようですが、それを単純にやめろといっても無駄な気がします。
やはりその場所に通る人を増やす、あるいはこれらの店舗がもっとマクロな視点での広告宣伝に切り替えていくべきだと思います。
ポジショントークになりますが、こちらのライバル店さんたちにはぜひお店のウェブサイト(ホームページ)を制作することをおすすめします。
そしてメニュー開発力を磨いていただき、広域から集客していただきたいのです。独自性の強い特徴のあるメニューを開発すればSEO的にも上位表示されやすく、より集客に貢献するでしょう。
事実この潰しあいのそばで、双方の店舗とメニューのかぶる専門店が価格が高いにもかかわらず、確実に客数・売上を伸ばしています。
この専門店はSNS・ソーシャルメディア(facebookページとtwitter)、商店街のウェブサイト(ホームページ)などインターネット(WEB)を活用して集客しています。
月替わりの限定メニューも開発して、リピーターの掘り起しにも余念がありません。
ウェブサイト(ホームページ)制作でなければ、食べログ・ぐるなび・hotpepper・Rettyなどのグルメサイトの有料プランを活用してもよいと思います。価格競争をやめれば原資は捻出できるはずです。
今日の茨木の天気
暑く寝苦しい朝でした。朝から昼過ぎまで晴れましたが、午後に通り雨がありました。その後も雲が多めで蒸しました。