暖冬だと思っていたら立春をやり過ごした途端にメチャメチャ寒くなりました。北海道は史上最強寒波襲来中です。
先週からあまりオフィスにも行かずに引きこもって仕事しています。この3連休は「ここは北関東か?アメリカか?」と独りツッコミ入れながら、ちょっとした買い物も車で出かけていました。
いっぽう立春を過ぎて、バイトテロがメチャメチャアツいようです。数年前にも流行りましたが、再びトレンドになりつつあります。
某牛丼チェーンのアルバイトが、「おたま」を自分のおタマにあてがってみたり、製氷機の氷の投げ合いをやってみたりして、それをインスタのストーリーに投稿して見事にバズりました。
画面にはご丁寧に「くびかくご」とテロップが入っていたそうです。
続いて某回転寿司チェーンのアルバイトのインスタがバズりました。2枚におろした切り身をそのままゴミ箱に投入したと思ったら、それを拾い上げてまな板に戻しました。
いわゆる放送禁止用語だったことでマスメディアではボカシが入っていましたが「きちがいではないって。」というテロップが入っていたそうです。バイトテロのテロはテロップなのかもしれません。
続いて某コンビチェーンでは、バイトがレジ横のおでんのしらたきをいったん口に入れて吐き出したりする動画が拡散しています。
また某中華レストランチェーンでは、厨房でくわえタバコしたアルバイトが、鍋から立ち上る炎で火を付けて、喫煙した動画が拡散しました。
これらはすべてインスタグラムのストーリーで拡散されています。インスタのストーリーは15秒程度の動画を24時間に限って公開するものです。その後は見れなくなってしまいます。
これがどうやらバイトテロを誘発しているようです。(もちろんインスタに罪はありません。正しく使えば販促や集客の効果抜群です)
「くびかくご」というテロップは、自分たちの行動がもし拡散されたら大問題であることは自覚しているということです。
ブラックジョークを吐いたり、食品を扱う現場で不衛生なことをするなど、こっそりタブーを犯すというのは、時にして仲間内ではとても愉快なことになることがあります。特に若いころはその傾向が顕著です。
大人だってそれで失敗することがあります。政治家の失言もある意味それの一つですし、東海テレビの「怪しいお米セシウムさん」事件も、それでしょう。
インスタに上げるかどうかは別として、若者だけでいれば、こうした行動はありがちなのです。
でもそれが外部に漏れることはないだろうという、裏付けのない安心感でやってのけているのです。
若者はまだ経験が少ないので、世の中には思わぬところに敵がいるとは思わないのでしょう。SNSやソーシャルメディアは友達とだけつながっていると思い込んでいるのです。
でも実際には、色んな人がみていますし、つながっているから友達だと思っていたらそうでないこともあるのです。
でもそれを大人も笑えません。政治家がしばしば地元の後援会で、失言を繰り返すのも、地元の後援会だから漏れないと油断しているからです。
血みどろの権力闘争を乗り切っている海千山千の政治家ですらそうなのです。
こうなると、いくらSNSやソーシャルメディアに業務上の動画を投稿するなとか、厨房にスマホを持ち込むなといったところで効果はありません。
バイトテロリストに損害賠償を請求する動きもありますが、それの抑止効果は限定的でしょう。みんな自分は大丈夫だと思って行動しているからです。
すべての事業所にカメラを配置して、本部で監視するしかありません。
じつは回転寿司チェーンでは、サービスの質向上を目的に厨房や店舗にカメラを配置して、本部でオペレーションをモニターしています。
これをもっと強化するべきです。最近はAIなどで不自然な動きも検出できるようになりつつあります。さらには、店舗のウェブサイト(ホームページ)に映像を公開すればいいのです。
本部・AI・顧客という目を増やすことで抑止力とすると同時に、実際に不自然な行動があれば警告なり指導なりをするのです。