会社や店舗がウェブサイト(ホームページ)を制作する目的というのは、自社の商品やサービスを知ってもらい、あわよくば購入・利用してほしいからです。
とくにコロナ禍でオンラインでの購入が増えたり、DX(デジタル・トランスフォーメーション)が叫ばれている現在、ウェブサイト(ホームページ)を見てリアル店舗などへ誘導するよりは、ネット上で完結させたいところです。
そうなるとウェブサイト(ホームページ)上で、購入なり問合せへ結びつけるためのCTA(コール・トゥー・アクション)が重要です。
その見せ方はさておき、問合せにつなげるために、お問合せページを設けることがしばしばあります。そのお問合せページにはお問合せフォームを設けることが一般的です。
氏名やメールアドレス、問合せ内容を入力してもらい、さらにプルダウンメニューなどで、問合せ内容や属性を選べることもあります。入力の手間が省けるので、ユーザーにも気軽に問合せしてもらうことができるので、問合せが増える効果が期待できます。
こうした問合せフォームは、ウェブサイト制作のプラットフォームとしてデファクトスタンフォードであるWordPressであれば、「Contact Form 7」などのプラグインを利用すれば実装できます。
そのためウェブサイト(ホームページ)制作業者は、お問合せフォームを設置することを提案することが多くあります。問合せフォームというのは、ただコンテンツを表示するよりも実装に工数がかかるように見えるので、制作費用を上乗せできるからという事情もあるように思います。
だからお問合せフォームの設置が別料金のオプションになっている会社は要注意です。さほど工数の増えない作業でボッタくるつもりである可能性があります。
茨木広告宣伝舎では、ウェブサイト制作の見積もりにお問合せフォームの設置はデフォルトで含まれています。しかしながら、電話に誘導してほしいなどの理由で設置しないこともあります。
その場合でもそれを理由に値引きすることは正直ありません。もともとお問合せフォームの設置ごときでお金をいただけないと思っているからです。
そもそも(ここからが本題です)、お問合せフォームは本当に必要なのかは、検討するべきかもしれません。
あるサービスで立ち上げたウェブサイト(ホームページ)では、あえて問合せフォームは設けていません。そのサービスでは、ユーザーにまずメールで問合せしてもらい、内見してからサービスの利用を申し込みしてもらいます。
問合せフォームがなくてもそこそこ問合せはありますが、問合せフォームがあればもっと問合せは増えるかもしれません。でも、まずメールで問合せしてもらうことが重要なのです。
というのも、このサービスは申込をすれば必ず利用できるわけではなく、申込みをうけてから利用を認めるか審査を行います。内見がじつは面談を兼ねています。さらに申込み書を提出してもらうことで、より多くの審査の材料を収集します。
でも、実はその面談や申し込みの前に、ある程度の結論は出ています。
メールの書き方で、社会経験や年齢や性別まで大まかに判断できます。そこそこきちんとしたビジネスメールを書くというのは、意外に難しいことなのかもしれません。逆を言うと、メールの段階で足切りすることもあります。
もしお問合せフォームを設置していたら、審査に値しない、一定の水準をクリアできない申込が増えてしまう可能性もあるのです。もちろんこれは特殊な事例です。一般的には申込みフォームを設置することは問合せを増やし、収益につながる可能性があります。
もし問合せが多いのに、収益に結び付いていないなら、あなたのビジネスがこの「特殊事例」に該当しないか検討してもよいかと思います。