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G20サミットで西川きよしがクルマ自粛を呼びかける広告宣伝は対象顧客を見誤っている

G20サミットが終わりました。茨木市内にいる限りはまったく影響がありませんでした。あえていうと出荷する宅配便の配達時間指定をことごとく断られたことくらいです。日付指定ではないので、着店で調整してくれていると信じています。

物流企業はかなり警戒していたようで、仕入先からも「大阪への出荷ができなくなりそうなので」ということで通常よりも前倒しで商品が入ってきたりもしました。

買い物に行っても「G20サミットの影響で一部商品の入荷が遅れます」みたいな掲示もありました。

しかし実際のところ、あまり物流が混乱したという話は聞きませんでした。その理由は、予想以上にクルマ利用の自粛が浸透したことにある気がします。ニュースなどをみていても、御堂筋や中央大通もガラガラでした。

これは大阪府・大阪市・大阪府警などの事前の呼びかけが奏功したということなのでしょう。

ただ、この呼びかけには効果が疑問なものがありました。西川きよしさんがクルマの利用を呼びかけるテレビCMです。

西川きよしさんは、御年72歳。こんどの水曜には73歳になられます。いまのご時世、そろそろ免許返納もちらつき出すお年頃です。

知名度があって、(公共広告的なものだけに)スキャンダルがないとはいえ(相方はスキャンダルが多い人でしたが)、もう運転をする機会が減る人に呼びかけさせるのは、広告宣伝としては対象顧客を誤っていると思うのです。

月末の平日から週末にかけての日中に大阪市内中心部を運転する人の多くは、業務で利用する人たちです。つまり働いている人たちということです。生産年齢人口の人々が、いまさら西川きよしさんに共感するとは思えないのです。

72歳で、1980年代後半には政界に活動の場を移した西川さんは、少なくともいまの30代以下にはインフルエンサーではありません。下手すると団塊ジュニアに対してですらインフルエンサーではありません。

30代から50代くらいの人のほうが良かったと思うのです。それこそ息子の西川忠志さんで良かったのではないでしょうか。まぁ西川忠志さんでは、ちょっとインパクトが弱いのは否めませんが。

ところで今回のキャンペーンでは、大阪府警がYouTubeにアップしたヘタウマ系動画も話題になりました。ひょっとするとこちらのほうが効果があったのかもしれません。

ただ「西川きよしさんCM」のフォローをすると、人手不足の時代だけに、実はドライバーの平均年齢が上がっているのかもしれません。

バスやタクシーの運転手さんも年配の方が多いですし、宅配のドライバーさんも福○や●濃さんは、おじいちゃんといってもいいひとが来ます。60代のドライバーというのが当たり前になっているのかもしれません。

それであれば「きよっさん」でも正解でした。

でもやっぱり、普通に考えると、もうちょっと若いタレントさんで良かったと思います。

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