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小池百合子都知事が多用する横文字の販売促進的意義

経団連の代弁者だと批判されることも多い日本経済新聞。しかし実はその論調はニュートラルだと思います。決して資本家や経営者の立場だけではなく、消費者や労働者の立場も忘れずに取り上げるという点で、ニュートラルです。

その日本経済新聞の影響が色濃いニュース番組「ワールドビジネスサテライト」。バブル期に始まった長寿ニュース番組の初代キャスターが小池百合子都知事でした。

当時お世話になっていた大学教授が、「ワールドビジネスサテライト」が「もっとも偏っていない」と評していたのを聞いて、「財界の代弁者」だと思っていただけに、すごく意外に思ったのを思い出します。

いまとなっては日経のスタンスがよく理解できるようになったので、さもありなんと納得します。ただその教授も小池百合子さんがニュートラルとは言っていなかったようには思います。

先の都知事選挙とそれに続く都議選ではいろいろ旋風を巻き起こした小池氏ですが、築地移転のゴタゴタや維新・民主党との協力などですっかり勢いを失っていました。

それが今回のコロナ禍でリーダーシップを発揮しているとして、再び評価が上がっているように見えます。もちろん批判的な評価もあって、都知事選を控えてアピールしているとか、国との調整をしようとしないとか言われています。

さらにネットなどを見ていると小池都知事に対する評価として「横文字が多い」というものが目につきます。

個人的には、都知事選を控えてアピールとか国との調整とかあまり興味がありません。でも横文字が多いということには興味があります。

一般的に日本人が横文字を使うのは、「デキるアピール」が多いように思います。いわゆる意識高い系のひとたちが使うイメージです。この手の人たちは、じつは英語が苦手です。知らんけど。

つぎに多いのが、複雑な概念で、日本語で表現すると冗長になるものを、横文字でズバッと一言で言い表せる場合です。IT業界とかでは多いかもしれません。

そして、小池氏もこれに入ると思いますが、ことばにインパクトを与えるために横文字を使うということがあります。

「ステイホーム」はその真骨頂です。「おうちにいましょう」とか「外出自粛」よりも記憶に残ります。しかも「ステイホーム週間」と中途半端に日本語とくっつけたのが、これまたセンスを感じます。

ふつうは「ステイホーム」とくれば「ウィーク」という気がします。「ステイホーム週間」のこの気持ち悪さ。なんだか背中がムズムズしそうですが、逆にこれだからこそよりインパクトが出てくるのです。

大体のものごとは、サラッとスルーされるようなものよりも、少しひっかかりやツッコミどころがあるほうがいいと思います。立て板に水で話す人よりも、じつはつっかえつっかえしゃべる人の方が心を打つこともあります。

先日市役所の人と話していると、茨木市北部地域の農家が困っているそうです。長谷にある農産物直売所「見山の郷」が営業を休止しているので野菜を出荷できないそうです。

茨木広告宣伝舎のオフィスがあるビルでもマルシェを開催しているのですが、緊急事態宣言が出てから休止しています。

そこで「小池さんじゃないですけど『セーブベジタブルキャンペーン』やりましょうか」といったら冷笑されました。「セーブベジタブル運動」にしなかったので「画竜点睛を欠く」だったからかもしれません。

小池百合子都知事が多用する横文字の販売促進的意義
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