百貨店業界がなにやら大変そうです。少し前までは爆買いとかずいぶん下品なことばの特需で景気がよかったのがまるで嘘のようです。

北摂地域でも西武高槻店がセブン&アイ・ホールディングスからエイチ・ツー・オーリテイリング譲渡されることになりました。

松坂屋高槻店も数年前には5階フロアを閉鎖するとともに、4階にユザワヤを導入するなど店舗の縮小をを行っています。

でもじつは百貨店業界のダウントレンドはいまに始まったことではありません。バブル崩壊(じっさいにはバブル期の増床計画が完了する1997年ごろ)以降ずっと右肩下がりでした。

イオン茨木(旧マイカル茨木)もそもそもはそごうが出店するはずが、バブル崩壊で計画が頓挫してマイカルが進出したという経緯があります。

しかし百貨店だけが苦戦しているわけではありません。GMS(総合スーパー)も苦しんでいます。

かつては「カテゴリーキラー」といわれた衣料や家電などの専門業態の台頭も原因の一つです。

しかし最大の原因は供給過剰に尽きます。経済成長につれて供給者や生産設備が過剰になったう上に、人口減少と消費の多様化によって需要が激減したのです。

選択肢が増えたことで、画一的な消費が行われなくなったことで需給のミスマッチが生まれたり、スマホ関連など新たな消費にカネが流れるようになったりして、百貨店やGMSで売っているようなものが売れなくなっているのです。

小売だけではなくさらに(供給として)上流であるメーカーや卸もますます淘汰が進むでしょう。しかしそれで供給過剰が解消されるとは思えません。

消費者に欠乏感が足りないのです。こうした時代には限定性や希少性が物欲を刺激します。つまり大資本のマスプロダクトなんて要らないのです。

図体の大きい大資本が限定性や希少性を追い求めるというのは自己矛盾になります。むしろ個人レベルのほうが競争力を持つ可能性があります。

インターネット通販でもminne(ミンネ)やCreema(クリーマ)などハンドメイドクラフト通販が隆盛なのはその好例です。

食品でも今後は農家や漁師が直販するというような生鮮マーケット的なものが伸びるかもしれません。

これらは地域から全国を対象にしたビジネスですが、地元密着ビジネスもチャンスが出てきます。

地域密着・地元密着の個人経営の小売店の多くはすでにGMSや百貨店、コンビニにとって替わられています。しかし大資本がその図体の大きさゆえに限定性や希少性を打ち出せなくなりつつあるいま、やり方しだいではチャンスなのです。

飲食や小売でも仕入れ力を磨くことで独自性のある品揃えに努めれば、地元やその周辺にファンが生まれるのです。

そうした差別化が最大の販促(販売促進)施策となります。独自性の強化がSEO的にも有利になります。

茨木広告宣伝舎はコンテンツを容易に追加できるホームページ(ウェブサイト)を作成します。このツールを活用して独自性の強い品揃えをアピールし、集客につなげてください。

供給過剰時代の生存競争を勝ち抜くビジネスとは
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